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この記事は私がまとめました

こんにちは在宅関東です。私は関東のアニクラによく出没します。

2017年春から現象を時系列でならべると…。

アニクラに行くと「ハム太郎とっとうた」で会場全員がぐるぐる輪になって踊っている光景に遭遇しますね。

この現象は2017年頃に起こったと記憶していますが、誰がどのように仕掛けてこの現象になるに至ったのでしょうか。

アニクラにおける「ハム太郎」をネット検索で徹底的に掘り下げてみました。
そして検索結果を時系列で並べていくと、SNS全盛の今だからこその面白いことが分かってきたので、それらをまとめました。

現在「ハム太郎とっとこうた」に実装されているのは以下の4要素です。
① 曲中ずっと駆け足でぐるぐる回る。
② 大好きなのは~♪の歌詞のアンサーで叫ばれる「はいせーの」
③ ひまわりのたね~♪のアンサーで叫ばれる「俺もー」
④ 各コーラスの間に叫ばれるMIX三種類(タイガー、ファイヤー、etc)。

さてこれらの要素はどのように成り立っていったのでしょうか?

2017年4月、始まりはMIXのみ。

2017.04.23 @すーぱーあにおん

この時点で実装されているのはMIXのみです。
(MIXとは、http://www.similar5.com/odai/2137170928978920101

「はいせーの」と「俺も―」に相当する部分では、会場の何人かが何となくめいめいにいろんなことを叫んでいるように聞こえます。

2017/04/23 @すーぱーあにおん

上の動画と同じタイミングで別地点からも記録されていました。

違う角度で撮られたものでもやはり「俺も―」とは聞き取れず、ただ何人かがそのタイミングで何らかの叫び声をあげているように聞こえます。

しかし興味深いのは次の動画です。

2017年4月、すーぱーあにおんで「俺もー」の誕生。

2017.04.23 @すーぱーあにおん

こちらも上二つの動画と同じタイミングで撮られた別角度のものです。

こちらでは一人の男性がはっきりと「俺も―」と叫んでいます。

この「俺もー」は、歌詞としてではなく「俺もひまわりのたね大好き」という、曲への純粋な返答に聞こえます。

私はこの声の主、(イベントの会場前方下手付近、動画の0:24の時点で叫んだ人物)が「俺も―」のオリジネイターであると推測します。

その後、2回目の「俺も―」タイミングではこの男性は声を発しておらず会場全体の掛け声も不明瞭になりますが、三回目のタイミング1:06では割とはっきりと会場内で「俺もー」と叫ばれているのがわかります。

ちなみに「はいせーの」はまだこの世に生まれていません。

2017年9月、MOGRAで「はいせーの」が生まれた。

2017.09.11 MOGRAと思われるクラブは「曲中ずっとぐるぐる回る」が実装されているのが確認されます。

しかし依然「はいせーの」は生まれていません。

注目すべきはこの動画の後半、映像が切り替わり野外が映し出された場面です。

これは同年7月のRe:Animationの会場ですが、ここで「はいせーの」が誕生した痕跡を発見しました。

まずこのリアニでのハム太郎ですが、ひと回し目の「はいせーの」タイミングでは誰も声を発していません。

そしてふた回し目、01:34部分で、一人の男性がなにげなく(意図をともなわず単なる陽気なかけ声的に)「はいせーの」と言っているのが聞こえます。

すると三回目には違う男性の声で。やや強め、確信犯的にもういちど「はいせーの」がきこえます。

この動画は74万回再生されているので、ここから「はいせーの」の実装が始まったと予測されます。

「俺も―」や「はいせーの」が生まれたタイミングを検証していくと、始まりは純粋に音楽を楽しむ個人のレスポンスがきっかけになり、それが急速に周りに伝播していく、ということが分かります。

2017.09.18 @S2TBTANO*C FOREVER

CLUBチッタで行われたハードコアのイベントでもハム太郎がかかったようですが、アニクラの系譜でのコールなどでは特になく、このイベントなりに曲フィーチャーした模様です。

ここではDJがサビの「ハム太郎」部分のコールを促していてオーディエンスもそれにこたえて声を上げています。

可能性で言えばこの形が主流になることも十分あり得ました。

ブームの初期段階では同時多発的に色んな事象がおこり、やがて一つに収斂していく、という流れが分かります。

2017.10.08 @都市近郊と思しき幹線道路を走る車内

アニクラの動画ではありませんが、ここで叫ばれている「はいせーの」はすでに歌詞的にオフィシャル化されていることが感じ取れます。

意外にも7万回以上再生されている動画ですから、アニクラ界隈の多数の好事家たちがこの動画をチェックし、その後の「はいせーの」の定着に寄与したのではないでしょうか。

2017年11月、最初にバズったのは台湾。直後にリアニとANIMAXがレスポンス。

2017.11.18 @秋葉東京 in Taipei

なんとハム太郎バズのきっかけは台湾からでした。

現地で行われたアニクラのイベントでのハム太郎の盛り上がり映像が500万再生のビッグバスを起こしました。

台湾のヲタたちのアニソン愛にも感服するばかりですが、なによりもSNS時代ならではの距離を無効化する伝播力には畏怖の念さえおぼえます。

日本一のクラブのメインフロアで朝5時半にとっとこハム太郎してる大人達なんなの pic.twitter.com/m5g7ZtGGS9

2017.11.22 @Re: animation
2017.11.23 @ANIMAX MUSIX DJ Night


数日間に台湾で起こった現象の揺り戻しが起こります。

こうして国境をやすやすと飛び越えて現象が拡大していきました。

この時期からすべての要素の実装が揃い、皆さんご存知の現象になっていきます。

2017年12月、「ハム太郎ぐるぐる」世界に定着。

新時代のユースカルチャー

特定の誰かが明確な意思をもって作ったものではなく、半年ほどの期間を経て自然発生で出来上がった「ハム太郎ぐるぐる」

国境を越えて伝播するグルーヴの存在も確認できました。

まさにSNS時代のムーブメントの遷移です。

掘れば掘るほど興味深いですね。

これからもアニクラシーンに目が離せません。

ヲタ芸のシーンも次々に新しい動きが生まれていますが、アニクラ初心者としてはハードルが高く感じることも多いでしょう。

そんな方々のためにまとめを作りましたのでこちらもご参考ください。
「ヲタ芸を一切できなくてもアニクラで浮かない方法、教えます。」
http://www.similar5.com/odai/2153441769786846901

回レ雪月花やとっとこハム太郎のような「誰もが気軽に参加できる一体感ソング」が今後もっと生まれてくると、アニクラシーンも俄然盛り上がるのではないかと思います。

次々とムーブメントが生まれるアニクラに注目!

音楽を愛する人たちの曲への純粋なレスポンスによって、新しいムーブメントが次々と生まれる自由な空間、そんなアニクラに行ってみましょう。

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